「ビタミンEオイル」どれを買おうか迷った方へ。合成と天然や酢酸トコフェロールについて知っておこう

2016年12月7日アイハーブ, 比較・まとめ, スキンケア, ボディケア

ビタミンEオイル

お肌にハリが出た、潤ってもちもちになったなど、アイハーブの口コミにうれしい声がたくさん寄せられている「ビタミンEオイル」。

しかしアイハーブにはたくさんのビタミンEオイルがあるためどれを買おうか悩んでしまいますね。

ひと口にビタミンEオイルと言っても種類はさまざま。ビタミン合成ビタミンEや天然ビタミンE、そして酢酸トコフェロールというビタミンE誘導体もあるんです。

それぞれの違いについて少し調べてみました。またアイハーブで買えるビタミンEオイルをIU順に並べてみたので、比較用にぜひお役立てください♪

※この記事はサプリメントとして内服した場合ではなく、主として肌に塗った際に関する化粧品としての内容になります。

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ビタミンEは8種類存在する

ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれる脂溶性のビタミンです。

ビタミンEは大きくトコトリエノール類とトコフェロール類の2つに分けられます。

しかし一般的に「ビタミンE」といわれているのは、トコフェロール類のことを指している場合が多いようです。

さらに、トコトリエール類とトコフェロール類はそれぞれ「α・β・γ・δ」の4種類があるため、ビタミンEは2×4で「8種類」存在します。

合成ビタミンEと天然ビタミンEの違い

トコフェロールやトコトリエールは、さらに天然と合成に分けられます。

天然のものはその頭に「d-」が付いており、合成のものには「dl-」が付いています。

つまりα-トコフェロールだと

天然:d-α-トコフェロール
合成:dl-α-トコフェロール

このように区別されます。

天然のビタミンEは合成に比べて吸収に優れており、生体内で高い効力を発揮すると言われています。ビタミンEのサプリメントの成分表示を見てみると「d-」や「dl-」と表記されています。選ぶ際は吸収しやすい天然の「d-」を選びたいですね。

しかし、化粧品に関しては表示義務がないため、成分表には合成か天然か書かれていない場合が多いです。私たち消費者が見分けることは難しいと言えそうですね。

酢酸トコフェロールとは

酢酸トコフェロールは、ビタミンE(トコフェロール)を酢酸エステル化したものです。

「エステル化」と聞くと、なんだかキケンな物質なのかと心配になってしまいますよね。

しかしそんな事は全くなく、酢酸トコフェロールはビタミンEをより安全に使いやすくした形なんです。

酢酸トコフェロールは、トコフェロールの安定性を向上させたビタミンE誘導体

ビタミンEは非常に抗酸化力のある成分(還元力が強い)です。

このことは、ビタミンE自体は酸化されやすい不安定な物質と言いかえることができます。

「効果があるのに使えない」というちょっと困った成分なんですね。

そこで安定性を向上させるために、化学修飾したものが「酢酸トコフェロール」(ビタミンE誘導体)の正体です。

天然:d-α-トコフェロール → 酢酸d-α-トコフェロール
合成:dl-α-トコフェロール → 酢酸dl-α-トコフェロール

(ビタミンCとビタミンC誘導体の関係とおなじですね。)

酢酸トコフェロールは水には溶けず、アルコールやオイルによく溶ける性質があり、製品の酸化防止作用があります。

肌への活性作用・抹消血管拡張作用・血行促進作用があるため、肌あれ、老化、くすみ肌荒れを防ぐ、にきびを防ぐ、血色を良くしてくすみを改善する、日焼けによるシミソバカスを防ぐ、脱毛を防止する目的で化粧品に配合されています。

また、しもやけ、ひび、あかぎれなどの治療用外用剤にも配合されています。

酢酸エステル化した酢酸トコフェロールは、皮膚に存在する酵素により、ビタミンEのトコフェロールに変化して肌に届きます。

ここで、市販のビタミンEクリームは酢酸トコフェロールとトコフェロールのどちらが使われているのか見てみましょう。ほとんどの商品が、酢酸トコフェロールを使っています。

トコフェロールそのものを使わないのは、ビタミンEの酸化による皮膚へのリスクが高いためだと考えられます。

トコフェロールそのものは有効成分と言うよりも、酸化防止剤として低濃度でほんの少量使われることが多いようです。(※あとで補足あり)

成分表を見ると下の方に表示されています。

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iHerbで買えるビタミンEオイル

アイハーブで買えるビタミンEオイルのほとんどが「酢酸トコフェロール」(安定性の高い誘導体)です。

「トコフェロール」も販売されていますが、数は少ないです。

酢酸トコフェロールをIUの大きい順にランキング形式で10個リストアップしてみました。

酢酸トコフェロール・IU値ランキングトップ10

IU:70,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate (vitamin E)

IU:45,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate, helianthus annuus (sunflower) seed oil*, carthamus tinctorius (safflower) seed oil*, borago officinalis seed oil, camellia sinensis leaf oil, macadamia ternifolia seed oil, oenothera biennis (evening primrose) oil, ribes nigrum (black currant) seed oil

IU:40,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate (vitamin E)

IU:32,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate (vitamin E)

IU:32,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate (vitamin E)

IU:30,000 IU
成分表示:Vitamin E (as dl-Alpha Tocopheryl Acetate), Soybean oil, corn oil, sesame oil, wheat germ oil, lemon oil

IU:30,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate (vitamin E)

IU:28,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate (vitamin E)

IU:14,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate (vitamin E)

IU:14,000 IU
成分表示:Tocopheryl acetate (vitamin E)

1mlあたり・酢酸トコフェロール・IU値ランキングトップ10

ここまで読んでくださったのに、ごめんなさい!上の掲載順、実は間違っているんです。

単純に表記された数値を高い順に並べると、上の通りの順になります。しかしこの数値というのは一瓶あたりに含まれるIU値のようなので、1mlに換算すると話が変わってきてしまいます。

ということで、計算しなくちゃいけません…!1mlに換算すると最も高いのはJason NaturalのビタミンEスキンオイル, 32,000 I.U.でした。

以下改めて、1mlあたりの大きさ順に並べてみました。

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トコフェロール・IU値ランキング

続いては「トコフェロール」。

現時点でiHerbで買えるα-トコフェロールの内、外用可能と分類(明記)されているものをリストアップしてみました。

IU:32,000 IU(30 ml)
1mlあたりのIU:1066 IU
成分表示:Tocopherol (natural vitamin E oil) (soy) (non-GMO) and organic olea europaea (olive) oil (extra virgin).

IU:14,000 IU (14 ml)
1mlあたりのIU:1000 IU
成分表示:D-alpha tocopheryl
(これはトコフェロール?ではないかもしれません)

IU:23,000 IU
1mlあたりのIU:766 IU
成分表示:Vitamin E (as d-alpha Tocopherol) (Non-GMO), Organic extra virgin olive oil.

IU:9,000 IU (14 ml)
1mlあたりのIU:643 IU
成分表示:Tocopherol (natural vitamin E oil) , vegetable oil.

ビタミンEオイル注意点

「酢酸トコフェロール」は、酸化しにくくする為にトコフェロールを安定化させたものです。

手作り化粧品の酸化防止剤にはトコフェロール(天然ビタミンE)を!

ビタミンEは手作りコスメの酸化防止剤としてもよく使われています。この用途に使う場合は、安定化した酢酸トコフェロールではなくトコフェロール(天然ビタミンE)を選びましょう。自身が酸化することで他の成分の酸化を防ぎます。

【手作り化粧品原料】トコフェロール(天然ビタミンE) 10ml

注意書きには高濃度になると肌荒れの原因になるとありますので、配合量にはくれぐれもご注意くださいね。

酢酸トコフェロールは効果がない?

エステル化された酢酸トコフェロール安全性は高いものの、皮膚に塗布しても効果は期待できないという指摘も、一方ではあるようです。(※)

しかし、市販のビタミンEクリームには、どれも安定化した「酢酸トコフェロール」が用いられているという実態があります。

このことから考えると、酢酸トコフェロールの方が安心して使えると私は思います。

リスクをとるか効果をとるか…ということになりますね。

Sundown Naturals ビタミンEオイルを買いました

私はアイハーブのビタミンEオイルで人気ナンバーワン商品Sundown NaturalsのビタミンEオイルを買いました。

一時期ずっと在庫切れで入手困難だったのですが、今は在庫がしっかり確保されているようです。レビューは後日アップしますね。

追記レビュー記事更新しました。

Sundown Naturals ビタミンEオイル

※参考